年をとると一年があっという間に過ぎる理由

土曜日の朝にNHKでやっている数々の疑問に答える番組をちょうど、車で見ていた。ナインティナインの岡村が出ている番組だ。

年をとると、一年があっという間と感じるのはなぜか?という疑問だった。

この番組はいろいろな疑問を科学的に解明する番組である。例えば、なぜ、男と女では平均寿命が女の方が長いのか?などである。ちなみにこの答えは、なんと人間はそもそも最初なみんな女だという事らしい。そこで途中から男になるため、その分、何か不自然なためとかなんとかという理由だった。正確には覚えていないがともかく、人間は最初、受精した段階では全員が女として誕生するらしいという事だった。

では、年をとるとどうして一年があっという間に過ぎるのか?

科学的にアドレナリンとか、ドーパミンとかの関係があるのか?体力的な部分、酒を飲みすぎるとかそういう事か?いろいろ考えたが、答えは衝撃的なものだった。というか、当たり前すぎた。

年をとると、トキメキがなくなる、それにより時間が早く経過する。

どうやらこれだけの事らしい。そりゃそうだ。新しい恋愛でときめいたりしないもんなあ。旅行も日本であればほぼ全部行った。箱根にいきたいとかないし、伊豆も飽きた。そういう意味でなにか新しくトキメク事って本当にない。

そうか、それが1年が早く過ぎる理由だったのか。多分そうだとは思っていた。

トキメキ、確かに欲しいと思った。

夢破れて、古切手あり

今の人は信じられないかもしれないが、今から50年位前、記念切手が販売される時は、開店前の郵便局には長蛇の列ができていたものだ。

購入したら、もう一度列の後ろに周り、もう1シート買う。そんな事も当たり前だった。なぜか?切手は必ず値上がりして、50年後には、この切手を売れば、マンションが一個買えるくらいにはなると、皆、信じていたからだ。

私も母から、「大人になってどうしても困った時は、この切手を売りなさい。」と言われたものだ。

それから50年が経過した。調べてみるとどれ一つ値上がりしているものはない。仕方がないので、新しい切手に変えてもらおうとしたら、1枚に付き、5円の手数料がかかるということを知った。

つまりは値下がりということだ。まさか請求書の封筒に7円、15円、20円の切手を貼るわけにもいかない。しかも当時のお金の価値を考えると、考えられないくらいの値下がり率だ。

要するにみんなと同じ事をしていては絶対に儲からないという事。これを50年たった今、学んだわけだ。高い授業料だったな。笑

夢破れて、古切手あり。膨大な量のシートの切手。だが値上がりしているものもある。それは通常の切手だ。記念切手はみんなが買い集めたので、価値がないが、通常の切手はみんな何も考えずに使っていたので、これの数の方が少ないらしい。世の中、そんなもんなのだな。

 

ゴルフを止めるということ。

若い頃に少しかじったゴルフを本格的に再開したのが、50歳になってからだった。

こんな素晴らしいスポーツはないと思い、夢中になって練習し、ベストスコア86(ただ、これはレーティングもないくらい優しい千葉のコースだが)を出した。なんどもコースの会員権も買おうと検討したりもした。

私は今年58歳になった。そして、ゴルフを一旦、休憩することにした。まずドライバーが歳とともに飛ばなくなってきた。若い人と回ると、ドライバーで50ヤード離される。さすがに、これではやる気が萎える。しかも高齢者はアプローチなどで普通挽回するのだが、私はそれも下手だ。結果、いつまでたってもうまくならない。

私がゴルフを再開した一番の理由は、通っているセントラルスポーツが、日本一と言えるゴルフ環境だったからだ。屋上には40ヤードの打ちっ放し、バンカー、アプローチ、パター練習まで屋外、屋内にあった。ちょうどバブルの頃にできたスポーツジムだったので、そういう作りになったのだろう。

それが昨年の改装で、すべてテニスの教室用のコートに変更されてしまった。長く屋上で練習した人間にとって、ボールを有料で打つということが、まずもっていやでいやで仕方がない。なんで一球打つごとに何十円も払わなければいけないのか?そういう思いがある。しかし現在のセントラルには、鳥かごの打ちっ放ししかない。これでははっきり言ってどこに飛んでいるかもわからない。こんな環境で練習しても、うまくなるはずはない。

練習するところもなくなり、また歳とともに、いろいろなところが痛くなってきた。ゴルフ肘は未だに完治しておらず、さらに追い討ちをかけて腰が痛くなってきた。膝もよくない。これらに負担のかからないスイングにすると、ドライバーが200ヤード飛ばなくなってきた。

そもそもゴルフというのは、ドライバーが230ヤード飛ばないと成立しないスポーツだ。420ヤードパー4なんてホールはたくさなる。190ヤードパー3なんていうのもざらにある。もうこういうホールが苦痛で仕方がなくなってきた。そもそもボギーでベストという状態なのだ。

今、ゴルフをやめてみて、別になんの感情もない。その代わりクロストレーナーをほぼ毎日やり400〜500カロリーを消費している。そのあとのビールのうまいことうまいこと。その幸せの方が私には心地よくなってきた。

そもそも私は高校時代、野球部だったが万年補欠であった。運動神経はよくない。自信がある。だから、ゴルフだって、人よりうまくなるのはそもそも無理なのだ。

あれほど熱中していたゴルフ熱が、こんなにいとも簡単に冷めるとは自分でもびっくりではある。クラブはもう神木本町の倉庫にしまってしまった。またいつか再開するかもしれないが、ゴルフはやはりもっと若い頃から始めなければダメなスポーツなのだと思った。

もう一度人生があったら、20台から始めてみたい。そうすればパーオンゴルフができるだろう。私のように、ベストがボギーオンのゴルフは、やはりつまらない。ゴルフはもちろんスコアを競うスポーツだが、飛距離とバーディーの快感を味わうスポーツとも言える。

小学生時代、得意だったのはマラソンだ。初心に帰り、クロストレーナーで頑張って、いずれはマラソンをしてみたいと思う。それが今の私の夢である。