還暦を迎えて、物事への考え方が変わってきた。
まず、清掃事業の依託で手数料のような物をもらうことに飽きてきた。基本的に15%のマージンのような物をもらっていた。弊社の支払いは、作業終了とともに振り込み、お客様の支払いがたとえ2ヶ月後でもである。
即日支払い、定額での受注に対して手数料は15%である。みんな本当に感謝してくれている。弊社にとっては、15%と言っても、売り上げが上がるたびに支払い消費税が増えてくる。現在簡易課税で5%なので、基本的に利益は10%となる。ほとんど儲からない。慈善事業に近い。
そう考えているうちに、清掃事業からの直接の作業の撤退を真剣に考えるようになってきた。
今後の事業の柱はやはり、プラニソールMの販売、点検事業、そしてフィルター交換(これは厳密に言うと清掃事業ではあるが、初期投資がものすごくかかるので参入が難しい)、フラワーショーケースの中古販売である。
製造元として変な話だが、フラワーショーケースの新品など必要ないと思う。少しくらい汚くても冷えればいいのだ。それが大事なことなので、中古に新品の室外機をつけてあげれば、お客様は大喜びである。それが一番良い。
プラニソールの販売に関して、アメリカの本社には100を超える他の商品がある。いつかそれらも扱ってみたいと考えている。今、一番の目標は、洗剤会社として、たくさんの商品を輸入し販売したいと言うことだ。
輸入にはダイナミズムがある。売り上げの伸びが恐ろしいレベルで上がっていくことが可能だ。これは人間の力を必要とする清掃事業では不可能なことだ。
要するに、誰でもできる免許のいらない、初期投資の少ない事業というのは、結局、ライバルだらけの世界だということだ。ライバルが多い世界は疲れるし、必ず価格競争が起こる。
全員の謳い文句は「どこよりも綺麗に完璧な作業をします。」という物だ。リピート率ナンバーワン、お客様満足度ナンバーワン、口コミランキングナンバーワン、などである。これでどうやって自分の会社を選んで貰えば良いのだろうか?
ライバルがいない世界は、楽だ。価格競争もないし、自分が値段を決められる。そういう世界をたくさん持っている方が、会社は伸びていくと思う。